《エジプトへの逃避途上の休息》
《エジプトへの逃避行途上の休息》 Gerard David, fr.wikipedia, Domaine public, Lien
ヘラルト・ダーフィット Gerard David
《エジプトへの逃避途上の休息》 The Rest on the Flight into Egypt
1512ー1514、 油彩・板、 50.8×43.2cm
馴染みのある絵があった。ライデン大学出版、ヨハン・ホイジンガ『AUTUMNTIDE of the MIDDLE AGES』の「19、THE SENSE OF BEAUTY」の扉絵だった。
まさかこんな所で原画に出会えるとは。嬉しさが込み上げる。
邪魔にならないよう位置を変えながら見ていると、前の方で見ていた二人連れが「一歳半くらいだね」と呟いた。
「一歳半・・・。」改めて見てみる。外人は成長が早いので一歳未満だろうと推測。
全く、幼児の年齢など考えに及ばなかったのでとても新鮮だった。
ダーフィットは同じ主題で何枚か描いている。プラド美術館のはほとんど同じだがキリストがロザリオを手にしている。アントワープ王立美術館のは奥でヨセフが寝ている。ワシントン・ナショナル・ギャラリーのは構図が反転して、マリアはキリストに葡萄を与えヨセフは木の棒で木の実を落とそうとしている。
マリアと幼児の構図を見てはたと思い出したのがジョルジョーネの《テンペスタ》。
気のせいかな。
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
2022/2/9(水)〜5/30(月) 終了しました。