Café de Geneviève

気が向いたら

詩は言葉の音楽

                                    Elinda Gjonomadhi      -unsplash-

詩は言葉の音楽である。

萩原朔太郎の言葉だ。

先日のNHK視点・論点」の「萩原朔太郎展で思うこと」で萩原朔美が語っていた。

 

中学の頃に文庫の詩の本を買った。

フランス詩集、イギリス詩集、ドイツ詩集という、まとめられたものだ。

その中でもヴェルレーヌの「落葉」、

秋の日の ヰ”オロンの ためいきの・・・。

ブッセ「山のあなた」、

山のあなたの 空遠く・・・。

短い言葉たちなのに惹きつけられるものがあった。

 

7・8年前に久しぶりに心が昂る作品に出会った。

ランボーの「酔ひどれ船」。

われ非情の大河を下り行くほどに

曳舟綱手のさそひいつか無し。

17歳の言葉は

熱く心に広がり、

しばらくの間その余韻に身を任せた。

 

そして萩原朔太郎の言葉で腑に落ちた。

詩は音楽だったのだ。

理屈ではなく心で感じていいものなのだと。