詩は言葉の音楽
詩は言葉の音楽である。
萩原朔太郎の言葉だ。
先日のNHK「視点・論点」の「萩原朔太郎展で思うこと」で萩原朔美が語っていた。
中学の頃に文庫の詩の本を買った。
フランス詩集、イギリス詩集、ドイツ詩集という、まとめられたものだ。
その中でもヴェルレーヌの「落葉」、
秋の日の ヰ”オロンの ためいきの・・・。
ブッセ「山のあなた」、
山のあなたの 空遠く・・・。
短い言葉たちなのに惹きつけられるものがあった。
7・8年前に久しぶりに心が昂る作品に出会った。
ランボーの「酔ひどれ船」。
われ非情の大河を下り行くほどに
17歳の言葉は
熱く心に広がり、
しばらくの間その余韻に身を任せた。
そして萩原朔太郎の言葉で腑に落ちた。
詩は音楽だったのだ。
理屈ではなく心で感じていいものなのだと。