Café de Geneviève

気が向いたら

《郵便配達夫》

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              パブリック・ドメイン, リンクによる  wikipediaより

 

佐伯祐三           SAEKI Yuzo 

《郵便配達夫》

1928年(S3)  油彩、キャンバス 80.8×65

 

病身の晩年の佐伯祐三の前に現れた郵便配達夫。

彼を見た時、描きたい、と切に思い

別の日に来てもらいモデルを頼んだ。

 

病を忘れるほどに一心に描いた。

既に死を遠ざけることが難しい画家は、

強い眼から沸き立つ生命力の配達夫に惹かれた。

それはかつての自分をその眼の中に見たのだろうか。

 

その郵便配達夫はそれきり来ることは無く、

夫人はあれは神様だったのでは、と語った。

 

大坂中之島美術館 超コレクション

2022/2/2(水)〜3/21(月)