Café de Geneviève

気が向いたら

《窓辺で手紙を読む女》

 

窓辺で手紙を読む女(修復前) パブリック・ドメイン Wikipediaより

 

ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer

《窓辺で手紙を読む女》 Brieflezend meisje bij het venster

1657-1659  キャンバス、油彩 83cm ×64.5cm

 

今回の修復で黄色くなったニスが取り除かれ全体的に明るくなった。

そのせいか、手前にあるテーブルに掛けられた赤いペルシャ絨毯、デルフト焼のボウルからこぼれるように盛り付けられた熟した果物がリアルに浮かび上がる。

消されていた額縁の絵のキューピッドは足で仮面を踏みつけている。

少女が手にする手紙には何が書かれているのだろう。

窓ガラスに映り込む表情は朧げ。

それでも絵全体からは何かこう明るい未来のようなものを感じる。

 

展示室の明かりの中では気がつかなかったけど

少女が着ている上着の袖の線がアディダスみたいに見えたのは

ご愛嬌。

ちなみに『兵士と笑う女』にも同じ衣装が描かれている。

 

 

北海道立近代美術館 【特別展】フェルメールと17世紀オランダ絵画展

2022/4/22(金)〜6/26(日)  月曜日休館